インターネットをいつもと同じように使っているのに、なんだか速度が遅く感じることがあります。
使いすぎで速度制限により遅くなっている場合もありますが、他の可能性もあるから油断できません。
スマホやモデムの故障が原因ならば修理することで問題解決できますし、回線やキャリアのシステム障害だと復旧を待つことに。
プロバイダのサイトで障害報告がなかったり、パソコンは遅くてもスマホなら大丈夫という場合には自宅のネット環境に原因が考えられます。
その場合は待ってもネットの速度が回復しないため、あなたの状況に合った対策が速度改善には必要です。
本当に遅いの?まずはインターネットの速度を測定してみる
インターネットは常に最大速度で利用できるとは限りませんが、遅く感じている場合には速度を測定してみると本当に遅いのか判断できます。
たまたま見たかったサイトのサーバーに問題があるだけで、他のサイトが快適に利用できれば原因はサーバーなので待つしかありません。
ですが、回線や環境によって通常時の速度は変わるため、普段から定期的に測定しておくと遅く感じたときに判断しやすくなります。
測定サイトには口コミでも利用者が多く、昔から定番サイトとなっている「USENスピードテスト」がおすすめです。
利用している回線が光回線の場合とその他の場合で測定が分けられているため、待ち時間も短くあなたにピッタリの方法で測定可能。
もし利用できない場合には「Fast.com」も手軽でおすすめ。
すぐに測定も始まりますし、動画サービスのNetflixが提供しているので安心感もあります。
インターネットが遅くなる主な5つの原因とそれぞれの改善方法
LANケーブルなど接続ケーブルの劣化
ゲーム機やタブレットは無線LANを使って接続していても、モデムや終端装置周りに有線部分があると、接続に使っているLANケーブルなどが経年劣化を起こしている可能性があります。
ずっと繋いだままにしているならたまには抜いてホコリを掃除したり、劣化しているようなら交換するなどの対策がおすすめ。
ADSLモデムに繋がっているモジュラーケーブルなども忘れずに確認をして、劣化を感じたら交換することで速度が改善することがあります。
無線環境なら規格の見直しや周波数帯の変更を考える
Wi-Fiルーターを使っていて、無線接続でインターネットを利用している場合には、ルーターの故障も原因として考えられます。
電源ケーブルを抜くなどルーター電源OFFにして、再起動させることで改善することも。
ただし、その場では改善が見られても、すぐに遅くなるようなら故障の兆候かもしれないので買い換えもおすすめです。
高速通信に対応した規格に機器を買い換える
フレッツ光やauひかりなどの光回線に変更した場合、Wi-Fi規格が古くて足を引っ張っている可能性も。
最近は高速な11ac規格が普及していますが、以前の11b規格などのままだと速度が頭打ちになっていて遅く感じる原因になります。
Wi-Fiルーター(親機)と子機の両方を最新の規格に対応させることで、大幅な改善が見られることも。
iPhoneなど最近のスマホならWi-Fi規格は11acに対応しているので、親機の変更だけで改善することもあります。
周波数を2.4GHzから5GHzに変更してみる
無線は有線接続とは違い、周辺の電波の影響を受けやすい特徴があります。
もし11bや11gといった他の機械の影響を受けやすい2.4GHz帯で無線LANを繋いでいる場合には、11acなどの5GHz帯に変更すると速度改善が見られる場合も。
対応機器同士なら良好な帯域に自動で変更しているはずですが、口コミでは上手くいっていないケースを見かけるので自分で確認しておくのがオススメ。
初心者でWi-Fiルーターの説明書を見ても分からない場合は、サポートに問い合わせると安心です。
パソコンに詳しい知り合いがいる場合には、お願いして確認や設定をして貰う方法もあります。
根本的な速度改善のためには高速通信が可能な光回線かWiMAX回線への乗り換え
様々な対策を試してもインターネット速度が改善しない場合、他の種類の回線へ変更するのがおすすめです。
現状で乗り換え先として有力なのは、NTTなどの光回線かUQ コミュニケーションズのWiMAX回線。
どちらも高速通信をウリにしているので、今の通信速度に不満があるなら検討する価値アリ。
光回線のメリット・デメリット
メリット
- 1Gbpsの高速通信が可能
- 有線接続なので安定性が高い
- 集合住宅なら割安プランが利用可能
- スマホとの割引プランが利用可能
デメリット
- 自宅でしか利用できない
- 室内の機器や配線が邪魔になる
- 室内工事・工事費用が必要な場合も
- 引っ越し時の移転でも工事費用が必要
- 申し込みから利用開始までに時間がかかる
- 集合住宅では速度が低下することもある
光回線は固定回線のため自宅での高速通信が可能ですが、工事が必要な場合は利用開始日が遅くなることも。
工事には立ち会う必要があるケースも多く、すぐに利用したい場合には困ります。
屋外での利用はできないため、スマホでも高速通信を利用したい場合には、高額なプランを利用することも必要。
戸建プランは料金が高い傾向があり、集合住宅は料金は割安ですが住人の利用が集中すると速度低下の原因になります。
WiMAX回線のメリット・デメリット
メリット
- 無線接続なので屋外でも利用可能
- 最大754Mbpsと高速通信が可能
- Wi-Fiルーターがなくても複数の機器が同時接続可能
- 引っ越し先でもエリア内なら継続利用できる
- auスマホを使っているとお得なプランが選べる
- 端末は小さく配線も邪魔になりにくい
- 即日利用開始などすぐに利用可能
デメリット
- 無線なので電波が安定しない場合がある
- 最高速度では光回線に見劣りする
WiMAXはモバイルタイプの端末が利用できるため、持ち歩いていればスマホもWiMAX経由で高速通信が利用できます。
データ通信はWiMAX回線を利用することで、スマホは低額プランに変更しても大丈夫。
最高速度では光回線に見劣りしますが、高画質動画の視聴も可能なので一般的な用途では不満のない速度です。
ただし、光回線はドコモならばドコモ光、ソフトバンクならソフトバンク光、auならauひかりとキャリア毎にスマホと光回線セットの割安プランが利用可能。
それに対してWiMAX回線では、auスマホを使っている場合にauスマートバリューによる割引が受けられるだけなので、他のキャリアを利用している場合は少しお得感が薄れます。
ネット速度が遅いと感じたらWiMAX回線がおすすめです
WiMAXプロバイダと契約することにより、自宅のネット環境だけではなくスマホに関しても高速通信が可能になります。
外出時に地図を確認したり動画を見るときも快適になるので、スマホの通信速度が遅いと不満を感じている場合も改善可能。
スマホが使うLTE回線は最大150Mbps程度ですが、WiMAX回線は最大440Mbpsのエリアも広く、LTE回線も合わせた700Mbpsを超える速度で利用可能なエリアもあるのでおすすめです。
自宅だけ速ければ良いという場合には、光回線も選択肢として有力ですが、集合住宅の場合は思ったような結果にならない場合も。
アパートやマンション内は同じキャリアの契約になることが多く、選択肢はありませんが料金的には割安で魅力的です。
ただ、建物に引き込んでいる回線が限られているので、多くの住人が集中してネットを利用する夕方から夜間にかけては速度が遅くなることも。
光回線だから必ず高速通信が満喫出来るとは限らないので、より利便性の高いWiMAX回線がおすすめです。
ネット速度が遅いと感じたときのQ&A
Q.いつも同じ時間帯になるとネットが遅く感じます
A.ネットの利用が集中する時間帯ならば、他の利用者が多くなることが原因です。
オフィス街では昼休みなどにスマホの速度が遅くなりやすく、住宅街では夕方から夜間に遅くなりやすい傾向があります。
他の回線に変更するか、時間帯をずらして利用すれば改善することがあります。
Q.勝手に通信をしていて遅くなっているようですが大丈夫?
A.スマホやパソコンの自動アップデートが有効になっていると、データのダウンロードを行っていて遅くなることがあります。
基本的に使っていない時にバックグラウンドでアップデートは行われるため、一時的に遅く感じてもすぐに回復するから大丈夫です。
Q.Wi-Fiルーターの選び方が分かりません
A.Wi-Fiルーターは製品が多く、ネットショップはもちろん家電量販店にもたくさんの種類が並んでいます。
買い換えようとしても似たようなデザインで値段が違うなど、違いが分かりにくいかもしれませんが選ぶポイントは2つ。
- 11ac規格に対応していること
- インターネットとの接続(WAN)がギガビットLAN対応
この2つに対応していれば、後はメーカーの好みや値段で選んでも大丈夫。
口コミなどを比較してみると、NECの端末が人気なので迷ったときのおすすめです。
Q.回線を変更しても速くなるか心配です。
A.光回線に変更した場合、すぐに解約しようと思っても工事費用の負担があります。
ですがWiMAX回線の場合、工事が必要ないので工事費の負担がありません。
契約自体は初期契約解除制度が適用されるため、8日以内の解約ならば違約金を払う必要もないので安心です。